魚探の仕組み

魚群探知機(ソナー)の仕組み
ソナーが作動する仕組みの基本と魚群探知画面の読み方を理解すれば、釣果が一段と上がるでしょう。このチュートリアルでは、ソナーの仕組みと、魚群探知画面の読み方のポイントをお伝えします。

ソナー(SONAR)は、「音響航法・測距(SOund NAvigation Ranging)」の頭文字をとったものです。ソナー機器は水中で音波を発信し、その音波が対象物(魚や植物など)に反射して戻ってくるまでの時間から、その間の距離を測定する装置です。コウモリやイルカが使うエコー・ロケーション(音響測位)と同じような仕組みです。また、対象物が硬ければ硬いほど音波の反射は強くなります。これにより、対象物の位置や水深をより正確に測定することができます。
反射して返ってきた音波を受信すると、装置は次の音波を発信します。水中で音波はおよそ秒速1.6kmで進みますから、だいたいの場所で1秒間に複数回音波を発信することができます。Deeper Pro(ディーパー プロ)やDeeper Pro+(ディーパー プロプラス)モデルでは1秒間に15回の音波を発信します。受信した音波は電気信号に変換され、スマートフォンの画面を通じて水深や地面の硬さや、水底の構成物などを表示します。

① 音波は線形ではなく(三角柱型の)広がりを持っている

ソナーからのデータを読む場合、私たちはその情報がソナーの真下のエリアをスキャンしたものだと考えがちですが、実はソナーのスキャン範囲はソナーを頂点として下に広がる三角柱(コーン)型のエリアの情報です。またその情報の水深が深ければ広いほど、スキャンエリア(底面積)は広くなります。スキャン画面で魚影が見えても、魚は真下にいるとは限らず、三角柱型のスキャンエリアのどこかにいるということなのです。

ソナー機器が音波を発信すると、音波は水中を波形に進み、深くなればなるほどその波形は大きくなります。
ほとんどのソナーでは発信周波数を調整することにより到達範囲を調整することができます。釣りをする場所の地形や深さ、状況により調節できることは非常に重要です。
広域スキャン(通常40°~60°)は広範囲を短時間でスキャンし大まかな水深と水底の構造を把握するのに便利です。ただし、正確性は少し低くなります。この方法は浅瀬での使用に適しています。水深約13mの場所であれば、水底の半径14mの範囲をスキャンすることができます。
一方で狭域スキャン(約10°~20°)はより正確な情報を把握することができますが、スキャン範囲は狭くなります。魚のいる場所を絞り込むときに使うとよいでしょう。またスキャンエリアが広がらないので水深のあるところでの使用にも適しています。

フィッシング時のポイント

魚影探査においては、魚影の表示があっても魚がソナー機器の真下にいるとは限りません。ソナーを頂点としたスキャン範囲(三角柱型)のどこかにはいます。魚のいる水深が深ければ深いほど、表示範囲は広くなります
一方で水深が浅ければほぼソナー直下に魚がいるでしょう。
ポイント:魚を探すときは、広域スキャンをして水面下の状況を大まかに把握してから、狭域スキャンに切り替えて、魚のいる場所を絞り込んでいくのがよいでしょう。

もう一点理解しておくべきポイントは、水底の構造などで時々表示されるデッドゾーン(一部急に深くなる部分)です。音波は同じ深さをスキャンしますが、急に深くなった部分はスキャン画面では落ちくぼんだ表示になります。

 

ポイント:デッドゾーンが表示された場合は、狭域スキャンに切り替えて何度かスキャンしてみましょう。

② 画面のスクロールはソナーの移動(もしくはたくさんの魚影)を表すものではない

Deeper App(ディーパーアプリ)やほかのソナーの表示画面では大抵画面は右から左へスクロールされていきます。右端の情報が最も新しい情報を表し、左端は古い情報を表示します。ただし、注意しなければならないのは、ソナーが移動していなくても画面はスクロールする、ということです。ソナー機器は移動とは関係なく音波を送受信しているからです。そのスクロールする画面の読み方に慣れるのは情報を読み解くうえでとても大事なことです。

地形把握においてなぜ重要か?

よくある間違った読み方として挙げられるのは、1匹の魚を魚の群れだと勘違いすることです。これが起こるのは、あなたが投げたソナーを動かさず、ソナーの下にいる魚も動かない場合です。画面には連続して魚影が表示されるので、とても興奮するかもしれません。しかしこれらの魚影は同じただ1匹の魚である場合があります。

ポイント:スクロール画面が見づらいと感じた場合は「垂直フラッシャー」をオンにしてみてください。(「設定」→「SONAR」→「垂直フラッシャー」)これにより穴釣りモードのように、画面の右端にソナーがどの水深まで届いたかを表示するようになります。

あなたは岸からソナーをキャストして、水中をスキャンしながらリールを巻いているとします。途中で数秒間巻くのをやめて再び巻き始めたとします。表示された水底はだんだん深くなっていき、途中水平でまた深くなっていくものでした。この場合、途中の水平な水底は現実には存在しません。画面の横軸は距離ではなく、時間を表しているからです。もし途中で数秒間巻き取りを止めなければずっと深くなっていく水底が表示されたはずです。
ポイント:このような表示を避けるために、ソナーを巻き取るときは、できる限り同じスピードで止めることなく巻きましょう。また、ボートや岸釣りのマップモードを利用するのも効果的です。マップモードはGPSも利用して水深を地図に落とし込むことができます。

③ 厚い線や第2波到達は水底が硬いことを意味している

ソナー機器は水底の構造がどうなっているかだけでなく、地質がどれほど硬いかを示すことができます。ソナー機器は音波が水底で反射して戻ってくるまでの時間と、シグナルの強さを同時に測定します。柔らかく密度の低いものに反射するとシグナルは弱くなります。一方で硬く密度の高いものに反射するとシグナルは強くなります。それによって底面の硬さがわかるというわけです。

表示画面では、硬いものはより濃くはっきりした色で表示されます。これは水底をスキャンするときにはとても役立ちます。また、底が二重に表示されているのは、音波の第2波が反射したことを示しており、表面が非常に硬いために帰ってきた音波が増幅されて、水面でもう一度反射して水底に2度目に到達したことを表しています。

地形把握時のポイント

この水底構造の把握は、釣り場の状況を把握するのにとても役立ちます。水底が岩場なのか、砂なのか、硬いのか柔らかいのかを知ることは獲物の場所を突き止めるのに役立ちます。

ポイント:興味深い場所を見つけたら、狭域スキャンに切り替えて何度かスキャンしてみるとよいでしょう。その時はスキャンの感度を上げるのも忘れずに!

④ アーチ型の表示を見つけたらそれが魚影だ!

魚アイコンを使うのは初心者にとっては良いでしょう。ただし、オリジナルデータを解析することによって魚群や魚の大きさをさらに詳細に判断することができます。使い方に慣れてきたら魚アイコンを非表示にしてアーチを探してみましょう。

なぜアーチ型なのか?
ほとんどの場合、魚影はアーチ形で表示されます。それはほとんどの魚がソナーの(三角錐型の)スキャンエリアを横切るからです。音波は三角錐の端、中央、もう片方の端、の順に戻ってきます。両端からの音波は中央からの音波より長い距離を戻ってくるのでアーチ型表示になるわけです。

魚の場所を特定する
このアーチ型の表示について大事なことがあります。
・アーチ型は魚が動いている時(もしくはソナーが動いている時)のみ表れる。
・魚やソナーが止まっている時は、魚影は線形で表される。
・完全なアーチ型は魚がスキャンエリア(三角錐)を横切ったときに表れる。
・魚がスキャンエリアの一部分を泳いだ場合、アーチの半分や斜線で示されることもある。

水平ではなく垂直に考える
長いアーチは大きな魚を表すのでしょうか?いいえ、それは違います。長いアーチは、魚がスキャンエリアの中に長い時間いたことを示します。
また、大切なのはその表示の深さです。スキャンエリアの部分で説明した通り、深いところの魚は画面上は長いアーチや線の表示になります。一方で大きな魚でも浅いところにいた場合、表示は短いアーチになります。

どうしたら魚のサイズがわかるのか?

答えは、厚さ(太さ)です。アーチや線が太ければそれは大きい魚だということです。水平ではなく垂直方向に考えましょう。1枚目の画像を見てください。完璧なアーチではありませんが、アーチの厚みはとても大きいです。釣りあげてみるとなるほど、大物でした。
小魚の群れについても同様です。線の長さではなく縦方向の厚さに注目してください。

フィッシング時のポイント

オリジナルデータで見ることによってより正確にスキャンデータを読むことができます。練習に少し時間はかかるかもしれませんが、長期的に見れば必ず役に立つことでしょう!

ポイント:魚アイコンを非表示にして、垂直に読む癖をつけましょう。厚みのあるアーチや半アーチを探し、長さは気にしないようにしましょう。深いところの魚は長く表示されることにも注意しましょう

地形把握時のポイント
水底の構造を把握しているときにも、アーチや半アーチ、小魚の群れの表示には注意しましょう。地形とそこにいる魚の種類にも関係があるはずです。

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